byakusyn(@byakusyn)です。
2022/04/08に、新曲"tamayura"「玉響」をアップしました。
今回の曲のテーマは以下でした。
- スローな雰囲気もの
- 少しずつ盛り上がっていく曲構成
ポストロック王道のテーマだけど、実は今まで作ったことがないパターンでした。
いつもがっちり歪ませたリズムギターのリフから作るからなんでしょうね。
なので今回は作曲アプローチから変えていて、クリーンギターから作っています。
また雰囲気ものということでコードのテンションノートにも工夫を。
響きが物足りなかった場合は、欲しい音を探して押弦可能な範囲でボイシングしてコード作った箇所もあります。
具体的にはローポジ4フレット弦飛びを人差し指と中指で押さえてて、結構きついものの緊張感ある響きが得られて面白いですね。
拍子は主に7/8拍子で一部のみ6/8拍子。
統一感ある雰囲気を推したかったので転調は無し。
使いやすいポジションで全音程の音を多用したく、またコード進行が全音ずつ上がって最後のコードへ半音進行し解決感を出したかった。
それを考えてキーを選択しています。そのおかげか今までの曲とは少し違う雰囲気になったような気がしますね。
また今回はソフトシンセのOmnisphere2を導入しました。薄いパッドのような入れ方だけど、今後も使って行きたいです。
ミックスについては新たなインプットを得られたので、ゼロベースとまでは行かないまでもそこそこプロセスを見直しています。
特筆点としては、バスドラやスネアなどのアタックをコンプで調整していたところを、トランジェントシェイパーを使ったところ、目的の薄めなアナログモデリング系のプラグインをなるべく省いたところ。
全体の音像が少しすっきりしたかなと思います。
DTMにおけるプラグインは、通すだけで音が良くなる、なんてことはありません。
通せば通すほど音が濁ります。アナログモデリングについてはなおさらです。
これらを省くことで、全体を少しクリアにできたかと。
とりあえず、今回の曲で新しい領域に一歩踏み出せたと思います。
少しずつでも領域を広げるのは自分の糧となり、何より楽しいですね。