音楽配信にはCD Babyがよい理由と登録方法
byakusyn(@byakusyn)です。
1stアルバム"chinmoku"をリリースして二週間。
各配信サービスも利用したいので、初めてディストリビューターを利用しました。
ディストリビューターは有名なTunecoreをはじめ世界に多数あって、
自分がどういった観点でディストリビューターを選んだか、そして
配信するにあたって初めて知ったこと(注意点)などを書いておきます。
目次
ディストリビューターとは
世界中に多数存在する配信サービスへ、個別に登録するのはかなりの労力が必要になります。
ディストリビューターとはそれを代行してくるサービスのこと。
有名どころはTunecore、CD Baby、Distrokid、Dittoなどで、
avexがやっているBIG UP!やFrekulなど、日本初のディストリビューターも出てきました。
ディストリビューターを選ぶポイント
ポイントは3つ。
- 配信先(どの配信サービスで配信するか)
- 還元率(売れた場合にもらえる金額の割合)
- 手数料(配信にどれくらいの費用がかかるか)
配信先は、Spotify、Apple Musicあたりのメジャーどころは、正直どこのディストリビューターでも扱ってますね。
ただ、海外のディストリビューターの場合、LINE Musicなど日本の配信サービスに
対応していないことがあるようなので、それらを利用したい場合は確認したほうがよいです。
還元率については本来重視するべきだけど、販売のメインをbandcampと据えたので、
今回はあまり気にしません。
手数料は大まかに以下の種類に分かれます。
- 年払い
- 一回払い
年払いは、リリースした曲・アルバムを配信するのに年間でいくら、という形で費用がかかるもの。
つまり発売して二年目、三年目・・・となるたびに費用が発生します。
額面は割安なものもあるので、後にアルバムに収録するシングルを配信するなどの用途に合うかもしれないですね。
一回払いは、費用を一回払ったら、自分が取り下げない限り半永久的に配信されるもの。
自分の楽曲を末永く配信したいなら、こちらがおすすめです。
なおディストリビューターを詳細に比較した良質なブログ記事が他にあるので、
こちらを参考にしてください。
自分の場合、リリースした楽曲を末永く配信したいので、支払い体系が一回の
CD Babyを利用することにしました。
CD Babyの特徴は、一回払いであることとフィジカル販売もできること。
今回後者はやらないけど、フィジカル販売したい人はCD Baby一択だと思います。
CD Babyの登録方法
サイトはこちら。
現状日本語サイトは無いけど、それほど難しいことも無いので、Google翻訳で頑張りましょう。
アカウントは作成済みの前提で進めます。
ログインするとACOUNT DASHBORD画面になります。
左のAdd New Titleをクリック。
アルバムかシングルかを選択。
ここで言うシングルは、1曲のことです。複数の曲を配信したい場合はアルバムを選択します。
アルバムは通常$49ですが、たまに安くなります。
アルバムの詳細を入力します。
上から
- コンピレーションアルバムかどうか
- 言語
- アーティスト名
- アルバムタイトル
- リリース日
- レーベル名(入力無しの場合アーティスト名が設定される)
- 著作権所有者(同上)
段落変わって
- デジタル配信する
- フィジカル販売する
で、ここで注意。
アーティスト名、アルバムタイトルは、全部小文字 or 全部大文字で入力しても、
自動的に「先頭大文字であと小文字」に変換されます。
具体的に言うと、byakusyn、chinmoku2と入力しても以下のように
Byakusyn、Chinmoku2になります。
これは仕様なのか?回避方法がわからず、やむなく先頭大文字にしました。
バーコードの要否を選択する。
他の多くのディストリビューターはバーコード取得無料ですが、CD Babyは$20かかります。
実は裏技があって、他でただで貰えるバーコードを利用することもできるようです。
自分は初回だしまずは正攻法、ということで、CD Babyで取得しました。
よく読んでチェック。
ディスク枚数を入力。
曲数を入力。
トラック名を入力。
トラック名もアーティスト名と同様に、強制的に先頭大文字になります。
次に各トラックの情報を設定していきます。
上から
- Parental Adivisoryであるか
- 歌詞の言語(インストの場合、選択肢の中にinstrumentalがあります)
- ライブバージョンかどうか
- オリジナル/カバー/パブリックドメインか
さらに作詞作曲のクレジットを指定します。Legal Nameである必要があるみたい。
作詞作曲と出版社の選択。レーベルに所属していなければ、出版社はNoでよいでしょう。
トラックごとにこれまでの設定を行うと、全部のトラックのSTATUSにチェックが付きます。
アルバム全体の設定。
- ジャンル
- 活動場所
- 似ている有名アーティスト
Main Categoryから大まかなジャンルを選択し、細分化されたSub Categoryを選択。
2つまで設定可能です。Mood/Styleは選択肢から最適なものを。
ISRC(国際標準レコーディングコード)はもらいましょう。音楽配信する場合は必須です。無料。
なおUPCとは別物です。
配信先。デフォルトで全部チェックが入っていますので、そのままでOK。
初めて配信する場合は、この時点では取得できず、配信後にもらえます。
先行販売の設定かな。特にしないのでNoで。
10分以上の曲があるかどうか。
音楽の販売エリアの選択。ワールドワイドに行きたいのでデフォルト。
ここはよくわかりませんでした。Save and Continueの下のskip(画像に写っていないけどあります)をクリックして次へ。
アートワークの設定。画像サイズの指定があり、3000 x 3000ピクセルか、1400 x 1400ピクセルで25MB以下の画像を準備してください。
アップロード。
オーディオファイルのアップロード。
結構時間がかかります。
ここまででアルバムの情報設定が完了。右のAdd to cartをクリックしてカートへ。
こういったダイアログが出ることがあります。
ここまで入力した情報で相違なければYesで。
カートに入ります。あとは支払手続きをすれば、配信準備完了です。
音楽配信をするときの注意点
ということで初めて音楽配信をしたわけですが、注意点として以下のことがわかりました。
- アーティスト名、アルバム名、トラック名は強制的に先頭大文字になる
- 販売価格は設定できない
- 海外の配信サービスの場合、配信開始の時刻は日本時間ではない
1は登録手順の中でお話した通りです。
2は販売するストア(iTune StoreやAmazon Musicなど)によってそれぞれ規定があり、
それに沿った価格が自動的につけられます。
メイン販売方法をbandcampにしたのも、自分で価格設定をしたかったためです。
(bandcampは自分で販売価格を決められます。投げ銭も可能。)
3は当たり前といえばそうですが、基本的に配信当日の米国時間0時です。
米国でもNYとLAでだいぶ異なりますが、おおよそ日本時間で当日昼から夕方にかけて配信開始になると考えた方がよいでしょう。
あとがき
これで、配信した自分の音楽を世界中の人に聴いてもらえる準備が整いました。
地球の裏側に住んでいる人でも、アーティスト名を知っていればSpotifyなり何なりで
音楽をすぐに聴くことができます。
しかし、地球の裏側の人は、通常私の名前を知りません。
名前を知らなければ検索しようがない、よって私の音楽にたどり着くことができない。
たどり着くことができなければ、聴くことはできない。。。
言ってしまうと、配信までは手続きさえ踏めば誰でもできることで、
多くの人に聴いてもらうために本当に必要な活動は、配信後に始まります。
これについては今も模索中で、別途記事にしようと思います。
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byakusyn@4/1 1stアルバム"chinmoku"リリース