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メインベース(Spector USA NS-4)

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

今回は愛用のベースの紹介。

1stアルバムとそれ以降の曲は全部このベースで弾いています。

なお、メインギターの記事はこちら。

 

byakusyn.hatenablog.com

  

 

Spector USA NS-4

Body:キルテッドメイプル

Neck:メイプル スルーネック

FB:バーズアイメイプル

PU:EMG 35DC

Pre:HAZ-lab 18V

ブルーが入ったアバロンのクラウンインレイ

ゴールドHW、角型ブリッジなどはUSA標準仕様

Spectorの4弦といえばPU配列がPJでスルーネックのNS-2、次点でPU配列がJJでボルトオンのNS-2Jが有名ですが、このベースはNS-4、DC2発でスルーネックです。

またメイプルしかもバーズアイの指板であり、ボディもネックも指板も全部メイプルです。

さらにアバロンインレイにブルーが入っていることが、このベースの珍しいところ。

前オーナー様がTwitterで売却する旨をツイートしていて、それをたまたま見かけてコンタクトを取り、直接お会いして譲っていただきました。

 

ボディ

キルテッドメイプルです。トップ・バックではなく、スルーネックなので左右かな。

とても贅沢な使い方ですが、やはりフルメイプルのボディじゃないと出ない音がありますね。

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まず、とても美しいです。

木目は、昨今のど派手な感じよりも比較的おとなしめですが、全体にバランス良く模様が出ています。カラーはバハマブルー。光の加減で色の見え方が変わる色合いですが、特に上、下の写真は実物の色味に近いです。

明るさがありつつも深みがあり落ち着いた色合いが気に入っています。 

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バックも同様です。

スルーネックのつなぎ目などは、もはや芸術品。

 

次にPUとブリッジ。

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PUはEMG-35DCの2発。リアのロゴが消えかかっていますね。

ちなみにEMGは35DC、35P4、35Jなど、35シリーズはPU自体のサイズが同じで、PUを止めているネジを外してPU裏にあるコネクタ1つをつなぎ替えることで、PUを交換することが出来ます。

これは5弦用であるEMG 40シリーズも同じ。

ブリッジはSpector純正の大型で肉厚、角型のブリッジです。

 

ネック・指板

ネックはメイプル。ヘッド裏にはシリアル番号と日付(2014/09/05)、そしてルシアーであるステュアート・スペクター氏のサイン入り。憧れの直筆サインです。

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指板はバーズアイメイプル。

Spectorはパーフェローという、ローズウッドより少し明るい色の材を指板に使用したモデルが多いです。

ここ最近はSpectorも多種多様のマテリアルやPUを使うようになりましたが、10年代前半の時期でメイプル指板はだいぶ少ないのではないかな。

握りは若干かまぼこ型で太め。ナット幅は42mmなのでプレベと同じくらい。

おれは手が大きいので、太めの4弦ネックがとてもしっくりきます。

少しブルーが入ったアバロンインレイが、メイプル指板にとても映えます。

このベース以外にアバロンに色が入ったSpectorを見たことがないんですが、おそらくレアなんじゃないかと。

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ヘッド先のSpectorロゴもアバロン

ヘッドには材は分かりませんが突板の上からブラック塗装がされています。

木目からするとローズウッド?

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プリアンプ

全景。ノイズ対策も丁寧に施されています。

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別角度。こちらからHAZのロゴが見えます。

Spector USAといえばHAZ Labのプリアンプ。

最近のプリアンプは樹脂で固めてあるものが大半ですが、基盤むき出しなんですね。

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電池は18V仕様です。電池のザグリがDURACELLのPROCELLでぴちぴち。

この9V電池って他のメーカーと比較すると少し小さいんですが、それでぴちぴちなので、メーカーによっては入らないものもあるかも?

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コントロール

上からマスターボリューム、バランサー、二軸二連は下ベースで上トレブル。

マスタボリューム以外はもちろんセンタークリックあります。

セッティングとしては、PUは3:7でリアに振って、ベースとトレブルをほんの少しブーストしています。

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ハードケース

PRSほどではないですがなかなか重く頑丈なハードケース。

Spectorのロゴ入り。

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中はこんな感じ。

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ギター同様エリクサーで、Nanoweb 45-135 ステンレス 5弦用セットの2-5弦を、1-4弦として張っています。ナットはゲージに合わせて溝を広げています。

チューニングはギターと同様でB-E-A-D、全弦2音半下げです。

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そしてベースでも毎回余る45ゲージの1弦。ベースの1弦のバラはメルカリやヤフオクでも需要ないかな。。。

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サウンド

重心が低く、NS-2と比較してズンビン感は控え目であるものの太い音です。その中で明るい響きとDC由来の太さが絶妙なバランスでマッチしていて、いつまでも弾いてしまうほどの気持ちよさがあります。

それでいて、1弦12フレット以降のような高音域を弾くと、まさにピアノのように澄んだロングトーンが得られます。サスティンが長いのはスルーネックの影響ですね。

どこをとってもハイレベル。紛れもないSpectorサウンド

 

ウィークポイント

無し。ほんとに。

ネックについては、PRSもとてもネックが強いですが、このSpectorもネックが強く、まっすぐからほんの少しだけ順反りした理想的なところでびしっと動きません。

 

あとがき

非の打ち所なし。非常に気に入っているベースです。これを手に入れてデジマート見なくなりました笑。

ジャズベプレベとは異なる、まさにアクティブの元祖と言えるSpectorサウンド。自分の好みど真ん中です。

 

冒頭で書いたとおり、SpectorといえばNS-2、次点でNS-2Jであるなか、NS-4という若干主流から外れたポジションも好きですね。

PRSもCustom24が主流の中Custom22使いで、ギター・ベースとも他の人と違う感も気に入っています。

 

末永く引き続けます。

自分にとって、PRS Custom22と、このSpector NS-4は墓場まで持っていきたいほどの存在です。

 

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byakusyn

 

パイロット フリクションボール4 ウッド

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

前回、前々回に引き続き、一緒に買った文具。みんな大好きフリクションです。

前回、前々回の記事はこちら。

 

byakusyn.hatenablog.com

 

byakusyn.hatenablog.com

 

ご存知一斉を風靡した消せるボールペン。

実際は消えるのではなく、ラバーでこすることで摩擦熱を起こしインクを無色にするもので、色が消える温度は60℃以上とのことです。

夏の暑い車内に入れると消えてしまうのは、インクがのっている紙面が車内温度により60℃を超えてしまうからですね。

なお透明になったインクは-20℃にすると色が戻ります。

なので、誤って消してしまった場合、その書類をビニールで包んで冷凍庫に入れると、色が戻るそうです。やったことないけど、公式QAに掲載されています。

自分の場合、プリントしたドキュメントに書き込んで考えを整理する際によく使います。

シャープペンでも消せるけど、色が使えるのが利点ですね。

 

 

パイロット フリクションボール4 ウッド

今回買ったのは、パイロット フリクションボール4 ウッド。

www.pilot.co.jp

 

これまたグリップ部が木軸のペンで、レグノ同様、受信含浸カバ材を使用しています。

カラーはブラウン。他にブラック、ダークグリーンボルドー、コーラルピンクがあります。

自分の場合、他のペンと合わせたくてブラウンにしました。

FRIXIONの箇所は印刷です。後々消えるでしょう。

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クリップ

おそらく金属になっています。フリクションボール3はクロームなのに対し、4はブラックです。

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ラバー部もブラック。

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ここの部分、別売りで購入する事ができます。型版はLFBFRU23-BN。

案外売っていないので、見つけたときにまとめ買いしておきました。

色味が異なって見えますが、光の反射です。実際は上の写真と同じものになっています。

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重量バランス

全体的に重めで前よりです。自分の理想的なバランスです。

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あとがき

パッケージはプラのやつなので撮っていません。

フリクションの最大の利点は、やはりカラーペンで消せることですね。これでドキュメントを見て考えを整理するときや、内容のチェック、添削など、幅広く利用できます。

一方、弱点というべきか気をつけるべきところは、利点の裏返しで「消えること」。

公式も謳っている通り、消えてはいけないような書類、宛名、公文書などに使用できません。公文書に使用する場合は、JIS規格の品質要求(公文書用)をクリアしたペンを使用する必要があります。

自分は油性でないとだめと思っていたんですが、ゲルインクや水性でも使用できるものが多くて、逆に消せるペンでなければ大半が基準をクリアしているようですね。

公文書にはとりあえず三菱鉛筆ジェットストリームパイロットのアクロインキ、ゼブラのSARASAあたりを使っていれば間違いないです。

 

でこのペンですが、重量バランスがよい。ノック式なので、重量バランスが前に取れるんでしょうね。

回転式はその機構を持つ以上、どうしても後ろ重心になりがち。

大事に育てて行きます。

 

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byakusyn

 

ドイツのプラグインデベロッパ、Brainworx社が洪水の被害に

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

多くのミュージシャンが活用しているプラグインデベロッパである、ドイツのBrainworx社が、先のドイツ西部を中心に発生した豪雨による洪水で浸水、甚大な被害を受けたとのことです。

 

洪水のニュースはこちら。

www.afpbb.com

 

Brainworx社はアナログ機器のモデリングに強みがあり、特にアンプシミュレータに定評があります。他にもEQやコンプ、チャンネルストリップのモデリングも評価が高いです。

オフィスは今回被害の大きかったレーヴァークーゼンという街にあるようです。ドイツ中西部、ケルンにほど近いライン川流域の街のようですね。

Brainworx社の被害の状況は、Plugin Allianceのblogにかかれています。

www.plugin-alliance.com

 

上記のblog記事によると、BXチームは人的被害はなかったそうですが、貴重な機材の大半が破壊され、世界に数台しか現存しないNEVE NVX 72もだめになったそうです。。。

さらに保険には加入していたものの洪水には適用されないらしく、とても困難な状況のようです。

 

今のところ寄付などは受け取っていないとのことですが、Brainworxの創立者ダーク・ウルリッヒ氏が同じく創立したオンラインショップ、Plugin Allianceにてセールを行い、収益の100%をBrainworx社に送るとのことです。

 

自分も、Brainworx社のプラグインに愛用してるものが多いですね。

・bx_console N(チャンネルストリップ)

・bx_console SSL 4000E(チャンネルストリップ)

・Diezel VH4(Gtアンプシミュ)

・Diezel Herbert(Gtアンプシミュ)

・Gallien Krueger 800RB(Baアンプシミュ)

・bx_digital v3(EQ)

・Maag Audio EQ4(EQ)

・Millennia NSEQ-2(EQ)

・Dangerous Music BAX-EQ(EQ)

・Shadow Hills Mastering Compressor Class A(コンプ)

・Vertigo VSC-2(コンプ)

・Millennia TCL-2(コンプ)

 

。。。随分使ってますね。

どれも外せないものだけど、特にアンプシミュとShadow Hillsは手放せないです。

 

セールはだいぶ安くなります。

今日はbx_2098EQというAmek 9098モデリングのEQがセールで$249→$99.99

以前からのユーザだとメールでクーポンが届いて、$29.99になります。

自分も今回このEQを買いまして、次の曲のミックス・マスタリングに使ってみようと思っています。

 

今までBrainworx社のプラグインを活用していた人は寄付がてら気になっていたものを、まだ利用したことのない人はこの機会にいかがでしょうか。

 

パイロット レグノ シャープペン

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

前回書いたレグノ メイプル 多色ボールペンと一緒に、レグノ シャープペンも買いました。

多色ボールペンの記事はこちら。

 

byakusyn.hatenablog.com

 

シャープペンというと学生のイメージで、仕事ではあまり使わない人が多いと思いますが、自分の場合、フローチャートや図の下書きをするときにシャープペンを使います。

あと資格試験の勉強など。

 

 

パイロット レグノ シャープペン

今回買ったのは、パイロット レグノ シャープペン。

www.pilot.co.jp

これも木軸ペンで、樹脂含浸カバ材を使用しています。

カラーは三色あり、自分のはディープレッドという色で、ちょうどパープルハートのように見えます。

パープルハートは家具やフローリングに使われる紫色の心材を持つ樹木です。

wp1.fuchu.jp

メイプルと同様にさらさらとした手触りです。

 

0.5

芯は0.5。普通のやつですね。

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中央のLEGNOの文字は彫ってあるので、消えることがないです。

裏側には0.5 JAPANの刻印が彫ってあります。

 

クリップ

レグノ メイプルとは異なり、メッキになっています。

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キャップ

構造は至って普通です。キャップが長いですね。

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消しゴムは別売りで購入する事ができます。型版はHERFS-10。

www.pilot.co.jp

 

重量バランス

中央より若干先の方です。ちょうどよいところと思います。

ちなみに試したことはないけど、同じパイロットのS20はもう少し前の方に重心があるらしいです。

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パッケージ

こんな感じです。レグノ メイプルと比較すると1ランク下の感触ですね。

箱にはZ-CR-Dとあります。

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あとがき

ディープレッド、色がよいですね。他にダークブラウンとブラウンがありますが、一番好みなのがこれです。

機能としては単にシャープペンなので、質感と重量バランスが大事。

どちらも好みのものなので、大事に愛用したいです。

 

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byakusyn

 

パイロット レグノ メイプル 多色ボールペン

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

今回は音楽以外の話。

実は文具が好き。

いろいろなペンやノートを仕事で使っています。

一応エンジニアなんですが、手を動かしながら考えたい人なのです。

 

で、先日妻からプレゼントして貰う形で文具を一新したので、一つずつ簡単なレビューを書いてみます。

 

 

パイロット レグノ メイプル 多色ボールペン

今回新たに買ったのは、パイロット レグノ メイプル 多色ボールペン。

www.pilot.co.jp

いわゆる木軸ペン。色は黒赤青の3色。

軸に樹脂含浸メイプル材が使用されています。メイプル好きにはたまらん。

さらさらとした肌触りと少し重めのボディが、書いていて気持ち良いです。

 

回転式

色の切り替えは回転式。Bが黒、Rが赤、Lが青となっています。

回した音はしゃこっと言う感じで、ゼブラのシャーボほど静かではないですが、かちゃかちゃ安っぽい感じはないです。

双方向どちらにも回せます。

中央のLEGNOとB/R/Lの文字は刻印ではなく印刷ですね。そのうち消えてしまうかも。

LEGNOの文字の裏側には、JAPANと印刷されています。

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クリップ

少しつや消し加工が入ったシルバーです。メッキのようにピカピカせず、鈍く光る感じ。

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インク

パイロットのアクロインキ0.7が入っています。

コクヨのリングノートに試し書き。字が汚いのはご愛嬌。

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軸を真っ直ぐに引っぱると抜けます。

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インクは4C規格。純正の型番はBRFS-10F-(B・R・L・G)となります。(黒・赤・青・緑)

Jetstreamとか、他社の4C規格のインクも使えるはず。

でもゼブラの4C規格のリフィルだけは他のメーカーより太いらしいので、他社の軸に差すのはやめた方がよいらしいです。やったことないけど。

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重量バランス

回転式の宿命ですが、若干後ろ側です。

ここは好みが分かれるところ。おれは長時間ずっと執筆し続けることはないので大丈夫だけど、物書きの人には向かなそう。

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パッケージ

こんな感じの箱に入ってきました。箱にはZ-CR-Hとあります。

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あとがき

木軸ペンは革製品と似ていて、ペンを育てる概念があります。

半年後、1年後はどんな色や質感になっているのか。

大事に愛用したいです。

 

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byakusyn

 

メインギター(Paul Reed Smith Custom 22 Artist Package 20th Anniv.)

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

今回は愛用のギターの紹介。

おれの曲のギターパートは、リズムであれクリーンであれリードであれ、全部このギター。それだけ愛着と信頼のあるメインギターです。

 

 

Paul Reed Smith Custom 22 Artist Package 20th記念モデル

Body :メイプルバール1P / マホガニー

Neck:マホガニー セットネック

FB:ローズウッド

PU:PRS Dragon II

ゴールドHW、中抜き無しのアバロンインレイ仕様

PRS Guitarsの20周年記念モデルで、10Topより上位のArtist Packageです。

東京に単身赴任してすぐの2016年4月に、渋谷のクロサワ楽器でusedを購入しました。

大きな楽器屋さんのusedのPRSを片っ端から弾いて、一番良かったのがこのギターでした。

 

ボディ

メイプルバール1Pがトップで、マホガニーがバックです。
バールとは、木の根元などに出来る瘤のような部分です。発生する要因については、まだ解明されていないところが多いようですね。

以下のサイトが詳しいです。

www.digimart.net

 

メイプルというとキルテッドやフィギュアド、バーズアイなど希少で様々な木目が出ることで有名ですが、メイプルバールはあまり聞かないです。

というのもバールは派手な木目が出るものが多く、有名な派手木目のバックアイの影に隠れている感じですね。

このギターはそんなメイプルバールを1Pで使っています。

不均一な木目だけど、ボディ全体にバランス良く出ていると思ってます。

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エレキギターの多くはトップの中央で貼り合わせをする2Pであることが多いです。

というのも、1P分の大きさで良い部分が取れる材となると、なかなか貴重で数少ないもの。

そのため良いところを狙って2P確保し、それを貼り合わせて一つのボディを構成する方法をとることが多いです。

1Pであるということは、それだけ楽器の材料としても木目の美しさにしても、十分に基準を超えた部分を使用している、ということになります。

 

バックはマホガニー。派手な木目は出ない材であるものの、すっきりとしたきれいな材が使われています。

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次にPU。

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PUはBASSもTREBLEもPRS Dragon II。もともと搭載していたものです。

(PRSは、フロントPUをBASS、リアPUをTREBLEと表記します。)

Custom 24に搭載されているHFSがモダンでハイパワーなのに対し、Dragonはもっとヴィンテージ風で出力控えめなモデル。

ここがCustom 24とCustom 22の大きなサウンドの差を出していると思います。

個人的には、モダンすぎる音よりも少しオールドスクールらしい、Dragonのほうが好きですね。

 

ネック・指板

ネックはバックと同様にマホガニー、セットネックです。

ヘッドのトップにシリアル番号入り。

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指板はローズウッド。バードインレイは中抜き無しのアバロンインレイ。

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ヘッド表側。突板は指板と同じくローズウッドで、Paul Reed Smithのロゴもアバロン

見えづらいけどトラスロッドカバーに「20th」の刻印が入っています。

ペグはPRSの刻印が入ったロックタイプ。あまり巻かずに弦を張れるので、弦交換しやすいです。

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コントロール

上からボリューム、トーン、PUセレクタです。

PUセレクタはロータリースイッチになっていて、5つのポジションから選択できます。

回しきった状態を10として表現します。

 10:リアPUのみ

 9:フロントPUとリアPUの外側コイルのパラレル接続

 8:フロントPUとリアPUの内側コイルのシリーズ接続

 7:フロントPUとリアPUの内側コイルのパラレル接続

 6:フロントPUのみ

 

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自分がよく使うのは、言わずもがなの10と、9と7です。

9はテレキャスターハーフトーンのような音、と表現されます。

8は10と6の中間、7は8と9の中間のような印象です。

ロータリースイッチは現行モデルには採用されていません。まあぱっと見分かりづらいんですよね。ライブで切り替える人は使いづらいかも。

でもトグルスイッチとは異なり手で触れても簡単に切り替わらないのは利点です。

 

ハードケース

めっちゃくちゃ重いです。買った日にお店からアパートまで持ってくる時のしんどさが、思い出に残っているくらいです。

その分ケースとしては頑丈そう。

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外側にPRSのロゴなどはないですね。

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内側。使わないためにいつも外しているアームと。

 

エリクサー Optiweb 10-56 7弦用セットの2-7弦を、1-6弦として張っています。

そのため、ナットはゲージに合わせて溝を広げています。

チューニングはB-E-A-D-F#-B。つまり全弦2音半下げ。

6弦5弦の四度音程のパワーコードを使うことがあるため、ドロップチューニングはしていません。

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そして毎回余る10ゲージの1弦。

溜まってきたからメルカリにでも出すか。

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サウンド

PUのところで書いたとおり、Custom24ほどモダンでなく、Gibsonほどオールドスクールでもない、自分にとってとてもちょうど良い音です。

結構ローが強めに出る反面、PUのポジションを9にするとクリーントーンもきれいに響かせることができますね。

リズムからクリーン、リードまでの一通りを、高いレベルでこなせる相棒です。

個性を持ちつつ高いレベルでオールマイティなところが、PRS全体の強み。

それを体現しているギターです。

 

ウィークポイント

このギターの特性ですが、2弦が他の弦に比べて若干響きすぎる感じがします。

アルペジオを引く時などは、少しピッキングでコントロールしてあげる必要があります。

 

あと、PRS全体的に言えるウィークポイント。それはボディ塗装の白濁です。

PRSのusedによく見られるくすんだ感じ。あれです。

おれのも少し濁ってきましたね。特にボディ下部とネックの接続部分は、はっきりわかる程の白濁が出てきています。

これはトップコートの下の塗装面に発生するもので、厚いポリ塗装が木材の動きについていけず、力が加わったところに白濁ができる、らしいです。

熱を加えるとある程度取れるとか、色々あるようですけど、根本的に修復するにはリフィニッシュしかないようです。

まあおれのはそこまでひどい白濁ではないので、しばらく大丈夫。

最近のPRSは塗装が変わって発生しない?しにくくなった?らしいですが、どうなんでしょうかね。

 

あとがき

白濁の発生はありつつも、全体的に非常に気に入っているギターで、これを手に入れてから他のギターがほしいと思った事がありません笑。

PRSのオールマイティさを備えつつ、Custom24ほどモダンでないところが、自分の好みにはまったんだと思います。

 

ちなみにとある楽器屋さんの話だと、PRSユーザのうち8割はCustom24で、残り1割弱がCustom22、残りのごく少数がMcCarty他、なんだそうです。

(感覚的な割合でしょうけど)

理由は、22フレットならレスポールの選択肢が出てくるからだそうで。逆に、レスポールに近いサウンドで24フレットのギターということでCustom24を選択している人も多いみたいですね。

 

自分としては、Custom24よりも無骨とも言えるCustom22が合っていました。

末永く弾き続けます。

 

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byakusyn

 

複数トラックを一つの画面で一度に可視化するアナライザ(MeldaProduction MMultiAnalyzer)

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byakusyn(@byakusyn)です。

 

ミックスを行う上で、被っている帯域を特定したり出すぎている帯域を把握するために欠かせないアナライザ。

有名どころだと、Waves PAZ AnalyzerやiZotopeのINSIGHT、フリーでもVoxengo SPANなどがあり、そもそもDAWに付属していることも多いです。

しかし、どれもアナライザを挿したトラックの波形を表示するもの。

EQポイントを探すために、比較したいトラックにアナライザを挿して2つの画面で波形を比較していると、複数のトラックを1つの画面のアナライザで重ねて表示したい、と思うのは自然な欲求だと思います。

 

で、そういうことができるマルチアナライザについてです。

 

 

マルチアナライザとは

通常のアナライザは挿したトラックの波形のみを表示します。

マルチアナライザはその名の通り、複数のトラックの波形を一度に表示することが可能です。

これにより、比較したいトラックが1つの画面に表示されるので、ミックスの大きな手助けになります。

 

MeldaProduction MMultiAnalyzer

あまり日本では有名でない?けど玄人好みで有用なプラグインを多数リリースしているMeldaProduction。チェコのベンダです。

マルチアナライザとして、MMultiAnalyzerをリリースしています。

 

アナライザの表示

MMultiAnalyzerはこんなイメージで波形を表示します。

複数のトラックの波形を一度に表示しています。 f:id:byakusyn:20210508222904p:plain

 

各トラックには、トラックの名前と色を指定できます。

名前はMMultiAnalyzer上の名前であり、実際のトラック名とは別に付けられます。

色は自分の場合、ドラムは緑系、ギターは青系、ベースは赤系と決めていて、アナライザ上でもそのように色付けしています。

それぞれのトラックは、アナライザ上での表示・非表示をクリックひとつで切り替えることができます。

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これで、例えばバスドラとベースだけを表示、もしくはギターとシンバル、もしくはスネアを表示してピークをずらす帯域を見極める、といった使い方ができます。

 

アナライザの使い方

アナライザ上で表示したいトラック全てに、MMultiAnalyzerのプラグインを挿すだけです。

表示するだけであれば、サイドチェインなどの他の設定作業も何も必要ありません。この手軽さが良いですね。

CPU負荷も軽いため、気にせずどんどん挿せます。

 

各種モード

MMultiAnalyzerには多数の表示モードがあります。

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SPECTRUM

上記で紹介したモードで、一般的なスペクトラムアナライザです。

基本的なことは上述の通り。

このモード、AREA表示という機能があって、例えばトラムのパーツであればこの太鼓がこの辺、というテンプレートを表示できます。

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これの特に良いところは、自分のテンプレートをプリセットとして作成できること。

よく○○Hzはバスドラの鳴りで、○○Hzはスネアのアタックで~といった解説があります。

ある程度のガイドとして使う分には問題ないですが、同じ楽器でもジャンルによって周波数帯は異なります。

そんな中で、例えば自分のジャンルに近いリファレンス音源を再生してプリセットを作成し、それに合わせて自分の曲をミックスすることで、よりリファレンス音源のミックスに近づけることができます。

 

SONOGRAM

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音を色で表示するモード。

縦軸が時間、横軸が周波数で、色の濃さがその時間・周波数帯での音量レベルを示します。

自分はあまり使いませんが、倍音チェックに使えると思います。

 

COLLISIONS

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ぶつかっている帯域を表示するモード。横軸が周波数です。

一番下の赤い帯が音の衝突を示すインジケータで、検知すると赤くなります。

画像は2mixを表示しているためインジケータが真っ赤になり意味のないものになっていますが、バスドラとベースとか、ギターとスネアとか、被りやすいパートだけをソロにして使います。

ちなみに、衝突自体が悪いことではないです。

音を重ねれば重ねるほど自然に発生するので、何かしらミックスに問題を感じた場合、不要な衝突の発生を確認するような用途で使うと良いと思います。

 

LOUDNESS & WAVE

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各トラックのラウドネスを波形で表示するモード。縦軸がラウドネス(LU)、横軸が時間です。

これは2mix向けで、ラウドネスの意味合いで飛び抜けて大きな音を探すことができるので、コンプで叩くべきトラックとタイミングがわかります。

 

STEREO

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各トラックがL-Rのどこで鳴っているかを表示するモード。縦軸が%で横軸がL-Rです。

全体のバランスと、モノラルであるべきものがちゃんとモノラルで鳴っているかをチェックできます。

 

OSCILLOSCOPE

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トラックの位相を表示します。

逆相チェックに使いますが、同じMeldaProductionのMAutoAlignで自動的に処理しているので、ほとんど使用していないですね。。

 

MMultiAnalyzerのコントロール

各モードの共通のコントロールです。

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  1. 指定した時間の平均値を表示する
  2. 波形の滑らかさ
  3. 縦軸の解像度
  4. ゲイン
  5. よくわからん
  6. ディケイ
  7. 高周波の除去 

好みによってディケイを調整する程度で、ほぼデフォルトで問題ないと思います。

ちなみにマニュアルのリンク。トップから辿れなかったので参考まで。

https://www.meldaproduction.com/download/documentation/MMultiAnalyzer.pdf

 

セール

MeldaProductionの公式サイトで、いくつかのプラグインを50%ディスカウントするセールを10日替わりで行っていますので、まめにチェックすると良いです。

定価で$69。定価の時点で、機能性から考えると非常に安いです。

www.meldaproduction.com

 

あとがき

耳だけで判断できるのが一番良い、といった言葉を聞きますけど、便利なツールがあるなら使えば良いと思うので活用しています。

ミックスの心強いガイドになること間違いないです。

見方に慣れるのに少し時間がかかりますが、分かれば難しいことはないと思います。

 

難点は、MeldaProductionのプラグイン全体に言えることですが、コントロールや設定が多く細かいためとっつきづらいこと。

このベンダは最近流行りのチートプラグインとは真逆の考え方を持っていて、そのプラグイン例えばコンプであればコンプでできることに対して詳細なパラメータを用意しています。

その分使いこなすのが難しく、目的意識とパラメータの作用を把握した上でないと扱いづらい、いわば玄人向けですね。

今回紹介したのはアナライザなのでエフェクトではないですが、愛用しているマルチバンドコンプ、MDynamicsMB辺りはかなり詳細な設定が可能です。

 

とはいえ基本は一緒なので、ある程度分かっていれば慣れの範疇と思うので、それこそ最初はMMultiAnalyzerから触ってみるのが良いと思います。

 

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byakusyn