byakusyn(@byakusyn)です。
2020/12/12に、新曲"sagiri no ato"「狭霧の後」をアップしました。
今回の曲のテーマは以下でした。
- 響きの柔らかさとラウドなサウンドの両立
- 変化しないコードワークと変化するコードワークの共存
前者については、クローズとオープンのコードを使い分けて、クローズでラウドさ、オープンで柔らかさのメリハリを付けました。
オープンにしづらいコードでも、追加で高音弦を押弦したので、今まで弾いたことのないようなコードフォードフォームのコードがちらほらあります。
校舎については、中間あたりのコード進行のところで試みました。
クリーントーンで同じコードを弾いている中で、リズムギターがコードチェンジ。
でリズムギター側のコードを、前半と後半で音形とキーを変えずに半音から1音下げています。
転調していないから前半の雰囲気は残りつつも、クリーントーンのコードの聴こえ方が少し変わる辺りが狙った効果です。
テーマはどちらも、曲中で何かと何かを対比することに汎化される内容です。
和声でも、対位法的アプローチでも、ニュアンスの強弱でも、あらゆる点において言えることであり、私の中で目新しいものではないです。
でも今回の曲で、そこについて一歩先に進めたかなと感じています。
ミックスについては、基本的には前回の曲"tsume to suzuran"を踏襲していますが、ミックスではBBE Sonic Sweetをクリーンギターに使用して、きらびやかさを強調しました。
あとはマスターのエフェクトと整理。
前回までiZotope OZONE9シリーズを使用していましたが、他のプラグイン、特にVST2のものと相性が悪いようで、VST2のプラグインがうまく読み込めない現象が発生しました。(ホストはStudio One 4.5.4)
で、そこをブラックフライデーで買った、Softube Weiss Complessor/Limiter、同MM-1、同じくSoftube Chandler Limited Curve Benderでまとめました。
テーマに挙げた、響きの柔らかさとラウドなサウンドの両立に対して、また一歩近づけたかなと。
このテーマは今後も度々挙げて行くと思うので、更に磨いて行きたいです。