byakusyn(@byakusyn)です。
今回は愛用のギターの紹介。
おれの曲のギターパートは、リズムであれクリーンであれリードであれ、全部このギター。それだけ愛着と信頼のあるメインギターです。
Paul Reed Smith Custom 22 Artist Package 20th記念モデル
Body :メイプルバール1P / マホガニー
Neck:マホガニー セットネック
FB:ローズウッド
PU:PRS Dragon II
ゴールドHW、中抜き無しのアバロンインレイ仕様
PRS Guitarsの20周年記念モデルで、10Topより上位のArtist Packageです。
東京に単身赴任してすぐの2016年4月に、渋谷のクロサワ楽器でusedを購入しました。
大きな楽器屋さんのusedのPRSを片っ端から弾いて、一番良かったのがこのギターでした。
ボディ
メイプルバール1Pがトップで、マホガニーがバックです。
バールとは、木の根元などに出来る瘤のような部分です。発生する要因については、まだ解明されていないところが多いようですね。
以下のサイトが詳しいです。
メイプルというとキルテッドやフィギュアド、バーズアイなど希少で様々な木目が出ることで有名ですが、メイプルバールはあまり聞かないです。
というのもバールは派手な木目が出るものが多く、有名な派手木目のバックアイの影に隠れている感じですね。
このギターはそんなメイプルバールを1Pで使っています。
不均一な木目だけど、ボディ全体にバランス良く出ていると思ってます。
エレキギターの多くはトップの中央で貼り合わせをする2Pであることが多いです。
というのも、1P分の大きさで良い部分が取れる材となると、なかなか貴重で数少ないもの。
そのため良いところを狙って2P確保し、それを貼り合わせて一つのボディを構成する方法をとることが多いです。
1Pであるということは、それだけ楽器の材料としても木目の美しさにしても、十分に基準を超えた部分を使用している、ということになります。
バックはマホガニー。派手な木目は出ない材であるものの、すっきりとしたきれいな材が使われています。
次にPU。
PUはBASSもTREBLEもPRS Dragon II。もともと搭載していたものです。
(PRSは、フロントPUをBASS、リアPUをTREBLEと表記します。)
Custom 24に搭載されているHFSがモダンでハイパワーなのに対し、Dragonはもっとヴィンテージ風で出力控えめなモデル。
ここがCustom 24とCustom 22の大きなサウンドの差を出していると思います。
個人的には、モダンすぎる音よりも少しオールドスクールらしい、Dragonのほうが好きですね。
ネック・指板
ネックはバックと同様にマホガニー、セットネックです。
ヘッドのトップにシリアル番号入り。
指板はローズウッド。バードインレイは中抜き無しのアバロンインレイ。
ヘッド表側。突板は指板と同じくローズウッドで、Paul Reed Smithのロゴもアバロン。
見えづらいけどトラスロッドカバーに「20th」の刻印が入っています。
ペグはPRSの刻印が入ったロックタイプ。あまり巻かずに弦を張れるので、弦交換しやすいです。
コントロール
上からボリューム、トーン、PUセレクタです。
PUセレクタはロータリースイッチになっていて、5つのポジションから選択できます。
回しきった状態を10として表現します。
10:リアPUのみ
9:フロントPUとリアPUの外側コイルのパラレル接続
8:フロントPUとリアPUの内側コイルのシリーズ接続
7:フロントPUとリアPUの内側コイルのパラレル接続
6:フロントPUのみ
自分がよく使うのは、言わずもがなの10と、9と7です。
9はテレキャスターのハーフトーンのような音、と表現されます。
8は10と6の中間、7は8と9の中間のような印象です。
ロータリースイッチは現行モデルには採用されていません。まあぱっと見分かりづらいんですよね。ライブで切り替える人は使いづらいかも。
でもトグルスイッチとは異なり手で触れても簡単に切り替わらないのは利点です。
ハードケース
めっちゃくちゃ重いです。買った日にお店からアパートまで持ってくる時のしんどさが、思い出に残っているくらいです。
その分ケースとしては頑丈そう。
外側にPRSのロゴなどはないですね。
内側。使わないためにいつも外しているアームと。
弦
エリクサー Optiweb 10-56 7弦用セットの2-7弦を、1-6弦として張っています。
そのため、ナットはゲージに合わせて溝を広げています。
チューニングはB-E-A-D-F#-B。つまり全弦2音半下げ。
6弦5弦の四度音程のパワーコードを使うことがあるため、ドロップチューニングはしていません。
そして毎回余る10ゲージの1弦。
溜まってきたからメルカリにでも出すか。
サウンド
PUのところで書いたとおり、Custom24ほどモダンでなく、Gibsonほどオールドスクールでもない、自分にとってとてもちょうど良い音です。
結構ローが強めに出る反面、PUのポジションを9にするとクリーントーンもきれいに響かせることができますね。
リズムからクリーン、リードまでの一通りを、高いレベルでこなせる相棒です。
個性を持ちつつ高いレベルでオールマイティなところが、PRS全体の強み。
それを体現しているギターです。
ウィークポイント
このギターの特性ですが、2弦が他の弦に比べて若干響きすぎる感じがします。
アルペジオを引く時などは、少しピッキングでコントロールしてあげる必要があります。
あと、PRS全体的に言えるウィークポイント。それはボディ塗装の白濁です。
PRSのusedによく見られるくすんだ感じ。あれです。
おれのも少し濁ってきましたね。特にボディ下部とネックの接続部分は、はっきりわかる程の白濁が出てきています。
これはトップコートの下の塗装面に発生するもので、厚いポリ塗装が木材の動きについていけず、力が加わったところに白濁ができる、らしいです。
熱を加えるとある程度取れるとか、色々あるようですけど、根本的に修復するにはリフィニッシュしかないようです。
まあおれのはそこまでひどい白濁ではないので、しばらく大丈夫。
最近のPRSは塗装が変わって発生しない?しにくくなった?らしいですが、どうなんでしょうかね。
あとがき
白濁の発生はありつつも、全体的に非常に気に入っているギターで、これを手に入れてから他のギターがほしいと思った事がありません笑。
PRSのオールマイティさを備えつつ、Custom24ほどモダンでないところが、自分の好みにはまったんだと思います。
ちなみにとある楽器屋さんの話だと、PRSユーザのうち8割はCustom24で、残り1割弱がCustom22、残りのごく少数がMcCarty他、なんだそうです。
(感覚的な割合でしょうけど)
理由は、22フレットならレスポールの選択肢が出てくるからだそうで。逆に、レスポールに近いサウンドで24フレットのギターということでCustom24を選択している人も多いみたいですね。
自分としては、Custom24よりも無骨とも言えるCustom22が合っていました。
末永く弾き続けます。
----------
byakusyn